免許取消とは

免許は、身分証明書となるほかに車を運転してもよいという証明として使用されています。しかし、違反点数が重なり過ぎた場合、効力を失う可能性があるので注意が必要です。

免許に関わる取り決めは行政が行っています。住んでいる都道府県の公安委員会によって交付され、失効の判断も下されるのです。その際の処分の一つである「免許取消」は非常に重いとされており、重大な罪を犯した場合などに執行されます。

違反点数とは

運転免許証は、自動車を運転した際に発生した様々なトラブルやルール違反によって、本来保有しているポイントから減点されていきます。過剰に減点された場合、免許取消といった処分が下されるのです。

例えば、下記のような交通法に基づく違反行為は「一般違反行為」と呼ばれ、違反点数は少ないものの、数を重ねると危険です。

• 信号無視
• 速度違反

下記の犯罪は「特定違反行為」とされ、減点数も非常に多い傾向にあります。

• 酒気帯び運転
• ひき逃げ

一般違反行為であれば減点されても次回の更新時に講習を受けるなどすると解除されることも多いです。しかし、特定違反行為の場合は、一度その罪を犯すだけで免許取消になります。公安委員会では、各ルール違反に明確な点数を付け、持っている免許から減点していくことでその減点数に応じた罰則を用意しているのです。

免許はすぐに取消処分されることはありません。過去3年以内の違反点数の合計によって決定されるため、一度違反行為を認められた場合は、免許更新時までしっかりとルールを守る必要があります。

一定の病気

道路交通法の改定により、指定の病気にかかっている場合は免許の効力を取り消すことになりました。該当すると診断された場合は、申し出後速やかに免許の効力がはく奪されます。

• アルコールや薬物依存
• 幻覚などの精神病
• 意識障害の類
• 睡眠障害
• 失明、欠損など

上記に当てはまる場合は、速やかに免許の効力が失効されるので注意が必要です。

場合によっては、定められた期間内のみ運転や免許の効力が失われる場合もあります。不明な点は免許センターや警察署に問い合わせるのが確実です。

救済措置はあるのか

やむを得ない病気の場合は、救済措置が存在します。病状が回復した後、免許を取得することが可能です。

取り消された日程から数えて3年以内の場合は、免除される学科があります。しかし、それ以上越えて免許の取得を求めた場合は、一から自動車教習所に通いもう一度免許を取得しなければなりません。

再取得が必要な理由は、自動車の運転技術や知識に不安が残るためです。3年以上経過した場合は、自動車教習所に通ってしっかりと免許を取り直し、安全・安心な運転を心がけることが大切です。もちろん、また同じ病気が再発した際には申し出る必要があります。